CBR1000RR SC57 (後期) 2019/7~

現在はTSRの2本だしマフラーを装着 一番似合うコレがお気に入り!

大型免許をとってはじめて買ったのがCBR1000RR SC57である。NS1に乗っていた人はこの形に憧れと理想を抱いたことがあるのではないだろうか。

どうしてもセンターアップのバイクにこの時代に乗りたくて、当初はいきなり1000ccは危ないのでは?とおもいPC40を買おうとしていたが20万ほどたかく、それなら思い切って理想のこのバイクに乗ろうと思いこのSC57を購入。色はシルバーが欲しかったが新店オープンで特価にも関わらず、カウルの色(不人気)と状態(傷等)悪く長く売れ残っていたこのバイクが目につき、相場よりかなり安く購入できるとのことでこのバイクに乗ることに決めた。


買ってからこの色の純正カウルを集め、純正色に復元。しかしやはり趣味に合わず(傷も多かった)中華の青色をオーダーして現在の色に。正直な話、現代のバイクに比べ全く電子制御がなく、乗りやすいかと言われれば乗り辛く、カスタムパーツも多くはない。馬力も現代のバイクより大幅に低く(と言っても自分の車両はフルパワー化しているが)大型だからと言ってタンクが大きくても航続距離が長いわけでも長距離の移動が楽なわけでも全くない。魅力はセンターアップなだけと言われることもあるが、自分はそのセンターアップに惚れた、あこがれたのであり、だからこそ試乗程度で所有したこともない、そのくらいの魅力しかこのバイクに感じない当事者でない周囲の声などうでもよかったのだ。


納車後まず感じたのが大型の安定感と本物のSSの姿勢のきつさ。一ひねりでどこまでも加速していく感覚、そして圧倒的所有感。大型バイクは日常使いで不要、250で十分などと言われるがあるいみその通りで、リッターSSは日常で使うのではなく非日常を体験するための乗り物であると納得したのを覚えている。日常で不要というより、日常で体験できないことに価値を見いだせない人はまったく無理してまで大型に乗る必要はない。250㏄で十分。そしてこの大型バイクのリッターSS所有感はとてもすごいもので、50㏄で100キロ出たとか何気筒がいいとか、音がどうとか、そういったすべての事象がもうどうでもよくなるようなそんな満足感がある。

正直4気筒こそ正義と自分はMC19にのってからは思っていたがこのSC57の4気筒は250のそれとはちがく、超高回転の官能的な体験ではまったくなく、パワーを安定して出すため、その中で走りの豊かさと余裕、その余裕と高出力のパワーを楽しむための4気筒だった。それはやはり250では味わうことのできない体験であり大型には大型の、250ccには250ccのそれぞれの魅力があることを自分に教えてくれたバイクだと自分は思う。

トラブルとしては走行中に急に白煙を吹き、その後充電されなくなるということがあった。結果としては持病のジェネレーター焼けで、相談したホンダドリームには交換どころか入店すら拒否され、適当な対応、そして『こんな古いバイク、さっさと乗り換えたほうがいいですねw』と半笑いで馬鹿にされる始末でもう二度とホンダのバイクはかわないと決心するまでに至る貴重な体験をさせてもらったりしたが、結果知り合いの店舗にエンジンのガスケットを交換してもらいまた走行できるようになった。


自分はこのいかにもリッターSSな外観とエッジのききすぎない、それでいて丸すぎない丁度良い造形の適切さ、そしてこの重々しくもやる気にさせるメーターと始動音。まさにNS1で駆けていた10代のあの頃に憧れたままのまさに、自分にとっての理想のバイクがSC57である。3年乗った今でもこのバイクが好き。大型バイクは趣味の乗り物で自分の理想、憧れの表れであると思うのでこの理想の形に飽きるまで、そしてバイク、そして自分が安全に乗れなくなるまでは自分はこのバイクに乗っていきたいそう思っている。

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