スーパーカブ50 (AA01) 2021/2/18~ 2022/10/29

NS1と引き換えにやってきたカブ。知り合いから5万円で引き取った。このカブはカタチこそオリジナルに近いが、AA01のFIのカブということでカブ乗りからはあまり評価が高くないらしいが自分がカブを欲しい理由は趣味として楽しむのではなくお買い物や近所の車で行くまでもない距離の移動等、単純に移動のための道具としてほしかったわけで趣味としてのバイクは他のバイクで事足りているので、壊れない、汎用性が高い、経済性が高い、この点を満たしているのがカブだった、そして機会に恵まれたから納車したわけで特別下部に思い入れがあるわけではない。むしろ自分の趣味性とは対極も位置にいるバイクである。

このカブはFIなのだがキックしかない。セルがないFIってどうなの?と思っていたがこれがまたすごい。ほぼどんな時も1発でかかる。しかも力も全くいらない。キャブのカブはそれはそれで汎用性が高いのだが早朝や雨の日等どうしてもかかりが悪く、当時NS1で通学していたが朝始動のために起きて暖気して…なんてことがあったがこのカブはそういった煩わしさやキャブのセッティング等が全くいらない為キックでも特に問題は感じていない。

よくネットなどでもこのAA01のFIカブは同じカブと比べ『パワーがない』『遅い』といった声がきこえるが買い物目的の一般的な使い方しかしない自分から見れば違いなど誤差でしかなく、そもそも50のカブ自体が巡航で国道を流れに乗って走るものですらなく、そこで競うのは本当に趣味で50のカブをいじっている人たちの中だけの話なので初心者や日常で道具として使う人の場合なら間違いなくFIにしたほうがいい。

乗り始めて思ったのはカブの高い走破性、燃費の良さ、メンテナンスの気軽さ、圧倒的な積載量からくる使いやすさだ。車体も軽くレッグシールドは見た目こそダサいが水たまりや草から体や衣類を強力に守ってくれる。そしてタ未舗装路でもガンガン走っていける。農道でもけもの道でもへっちゃらで小回りも自転車並にきく。いわゆるバイクらしいバイクに乗っている人からすればこの時点でカブの自由度に心奪われるだろう。乗り味は自転車にエンジンが付いたままを想像してもらいたい。まさに原動機付自転車な感じ。そしてあらゆるパーツが安く、どこにでも情報があるため調べることができる人ならDIY初心者でも簡単に修理や消耗品の交換ができるケースが多いのもいいところ。そして燃費が抜群によく2000年初期この自分カブでもリッター60キロはたやすく出てしまう。1回の給油では大体500円前後。これもカブに乗る頻度が増える理由の一つである。 そして積載方法も豊富でメットインこそないものの前かごやリアボックスをつけることでたいていのものは持ち運べる。特に郵政BOXをつけてからはたいていの買い出しはカブで事足りるようになってしまった。

弱点としては50㏄なところである。二段階右折や法定速度などあらゆる場面で使いづらい。50のカブに乗っているとそのスピード感からツーリングなどはきつく、気を使う場面がかなり多い。免許を持っている場合、維持費など含めわざわざ50を買う必要はないと思う。弱点と言ってもそれくらいしか思いあたらないので俳句料以外カブに弱点はほぼないのではないだろうか。パワーやスピードが欲しいいわゆるバイクらしいバイクが欲しい場合はカブを選ぶ必要は全くない。逆におそらく同排気量に比べ特殊な操作方法や出力の差で不満に感じることが多いのではないかと私は思う。このバイクを降りることがあるとしたらそれはおそらく原付2種のカブを買うときだろうと私は思う。

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