KLX125 2022/4/20~
ひょんなことから入手した今では貴重となった125ccオフ車。自分にとっては初Kawasaki。前オーナーがオフロードを走るために必須なスキッドプレートやステップ、ハンドガード等ほぼそろった状態で譲り受けた。正直オフ車に興味はあったがなかなか手が出ない人が多いと思う。自分もその一人であった。オフ車というのは足つきが悪く泥にまみれて派手な格好で走ってる。そんなイメージだった。だがこのKLX125はいわゆるフルサイズのバイクより一回り小さく自分のようなオフロード初心者でも敷居の高さを感じず乗ってみようと思えるそんな感触があった。
実際に納車し、乗ってみると今までの長年のバイクの経験にはないまさに異世界、まったくの別の乗り物であった。 そして気づけば林道に、河川敷に出かけていた。今まで走ろうとも思わなかった、走れなかった道にもガンガン走っていける。そして全くいけないとおもっていた道、山、川までもがバイクで走る道になった。初めて原付にのった、初めて公道にでたあの時のようなワクワク感をこの125ccの小さなバイクに感じたのだ。そして走って感じる本当のオフロードには圧巻された。カブやスクーターで行ける一般の人がいうような『○○はオフ車』といって走っていけるようなレジャーのオフロードではなく、電波もない道もない、自分しかいない、本当の自然の中、山の中、森の匂いそして不安。そんな世界が今まで自分の暮らしているすぐそこにあったことにこのバイクに乗って気づかされた。この出会いは本当に自分の中で重要なファクターになったのではないかと思う。
実際このKLX125に乗ってみて思うことは本当に車両が軽い。冗談抜きで軽い。この軽さが本当に心強い。オンロードだと押し引きくらいしか重さについて考えたことがないが、林道ではこの重さが本当に重要で簡単に転回できる。車両を起こせる。引き返せる。そして気軽に未知の場所に乗り込んでいける。まさに冒険、開拓、それが簡単にできて、初心者の自分にも行こうと後押ししてくれる。敷居の高さを感じさせずオフロードを楽しめるのがこのKLX125だと思う。ちなみにFiで始動性もよく、メーターも多機能でコンパクト。爆発的なパワーこそないものの粘りずよく何より足つきが非常に良くのっていて本当に何でもできてしまう。今はもう絶版で手に入らないバイクだが、今までオンロードしか乗っていない人やツーリングがマンネリ化している人にぜひのってみてほしいバイクかと思う。しつこいようだが本当に全くの別世界がオフロードには広がっている。そしてそこには、文字通り今まで見たことのない景色が待っているだろう。