CBR250R MC41(後期) 2016/3~2017/4
自分にとって最初で最後の新車で購入したバイク。そして自分にとっていろいろな経験や考えを与えてくれたバイクである。高校のバイトでためた現金43万を握りしめ現金一括でバイクパーツセンターで注文し購入。当時はちょうどフルカウル250が復活を遂げ始めた時期であり、R25、ニンジャ250が新発売されていたころでその中でMC41は後期型へのマイナーチェンジ、CBRらしい外観になり丁度カラーチェンジでSC59のようなカラーに。通学に使う予定だったので中でも燃費もよいMC41型CBR250Rを新車で購入。初めての4stバイクでスポーティな外観とは裏腹に単気筒である。このエンジンは単気筒ではあるが高回転まで意外と回る。のちに大ヒットしているレブル250に受け継がれることになる。このバイクでは友達と走ったり初めてミーティングに参加したり人と会ったりそんな他人と楽しむバイクのあり方を学んだバイクである。しかし7600㎞ほどしか乗らぬ間に一時不停止のサンデードライバーにはねられ廃車。のちにMC19へ乗り換えることに。
このバイクはスポーティで軽く燃費がよく通学の際は友人のPCX並の燃費をたたき出しており、経済性と巡航距離には優れていたことをよく覚えている。しかしこのバイク、カタチこそSSのようだが気筒なのである。外観が外観なので心地よく回るとかと思っていたが単気筒のスクーターをMTにしたかのようなそんな感想がまず自分の中に出たのを覚えている。回す前にどんどんと進んでいくので乗りやすくはあるのだが楽しいかと言われると自分の中では楽しくなかった。第一に音が全く持ってビックスクーターであり爽快感がなく、当時現行だった他車種はすべて2気筒で音でも違いが如実に表れていた。よく当時、こんなのはCBRではないと言われるのを聞いて?と思っていたが、現在MC19、そしてSC572つのCBRを所有している自分からすると確かにその通りだと思った。CBRではなく他の名前を与えられていたらまた違った印象があったかもしれない。当時としてもカスタムパーツも少なく、個性も出しにくくMC51のように高機能でもないので2022現代においては見向きもされなくなりつつあるバイクであるが初めてバイクに触れる、そんな人にとってはとてもシンプルで無駄がなく安価であり、運転や乗る楽しみ、バイクというもの本来の楽しさを便利な点、不便な点含め、愚直に感じられるのではないかと思うので選んでみるのもいいかとおもう。末期に発売されたSEモデルは国内販売にもかかわらず非常に珍しい色をしているので個性を出したい人は逆にRRではなくこちらを選んでみるももいいかと思う。
相手の違反で事故にあい結果廃車になってしまい、このバイクにいろんな景色を見せてあげられなかったことを自分は今でも後悔をしている。もし1個前の信号で止まっていたら…あのときあと数分お店にいたら…あの時…あの時と今でも考えてしまう。でもその経験があったからこそ、バイクに乗るときの服装や安全性への理解や考え方、そして現在所有するバイクたちとの新しい出会い、そしてバイクやマシンに対してできることを今自分でやってあげたいという気持ち、そして現在の様々な活動やバイクの記録を残すきっかけにもなり、この記事や動画をを見てくれる人、応援してくれる人たちにこうして出会えたこと、それらすべてがこのバイクから始まったことなんだと思う。なので長く所有して元気に走らせてあげることはかなわなかったが、今こうして活動を続ける、何かを発信することでこのバイクの分まで歩んでいこうと自分は思う。